ビックモーターの不祥事により、兼重宏行前社長が1年間の報酬全額を返上するという報道がありました。
一見すると反省を示す行動と受け取れるのですが、これを機に兼重宏行前社長の年収について調査しました。
その結果、年収は約3億円と考えられ、自宅の資産価値は28億円、報酬返上の金額は約1億円ではないかということが分かりました。
他にも、この不祥事はなぜバレたんだ?ということも調べています。
あわせて読みたい関連記事
ビックモーターの不祥事はなぜバレた?内部告発は現役社員と元幹部の中野優作
それでは早速見てみましょう!
ビックモーター兼重宏行前社長の年収は3億円か!
兼重宏行前社長の年収は3億円ほどではないかと思われます。
そう考えるに至った経緯を一つずつ見てみましょう!
役員報酬だけで1億円
ビックモーターは役員報酬を公開していませんが、2015年12月21日に株主公開買付し、2016年1月26日に株式等売渡請求により完全子会社となった株式会社ハナテンは役員報酬を開示していました。

出典:Wikipedia
ハナテンの2015年9月期の決算報告書によると、その時点で既に兼重宏行前社長が全体の80.37%の株を証有していました。

出典:ハナテン決算報告書
2015年9月時点でIR BANKに開示されているハナテンの企業情報によると、兼重宏行前社長はハナテンの会長職であり、つまり役員です。
ということで、役員報酬を調べたところ、一人当たり2933万円でした。

出典:IR BANK
次に、ビックモーター自体の役員報酬を推測するにあたり、ビックモーターの売上7000億円と同規模である企業をIR BANKからTOTO株式会社を参考対象に選びました。
従業員数にも違いがありますし、役員報酬は従業員の給与と違い自由に決定できるため一概には言えませんが、
TOTOの役員報酬は2023年3月期で一人当たり6866万円でした。
これを参考に二つを足すと約1億円は役員報酬だけで超えているのではないかと思われます。
=報酬返上の金額は1億円か
ということで、報道にあった報酬全額返上の金額は、約1億円ではないかと推察しています。
確かに大きな金額ではありますが、大打撃というほどではない可能性は高いです。
なぜならば、役員報酬以外の収入源も確保しているからです。
役員報酬以外にも収入源がある
次に注目したいことは、役員報酬以外の収入です。
兼重宏行前社長はご自身が創業者であり、役員報酬以外にも企業収益の配当金と残余財産の配当を受け取る権利があります。(参照:ITmedia)
実際にビックモーターの業績は右肩上がりであり、企業収益が上がった分の配当金は、統計グラフから推測するに約3倍ほど増えたのではないでしょうか。

出典:FUMA
よって、役員報酬と企業収益と残余財産の配当を合わせると年収は3億円ほどになるのではないかと考えられます。
役員報酬は社長自ら自由に決定できるとお伝えしましたが、(参照:弥生)
役員報酬を1年間受け取らないところで、2年後から数年かけて増額するなどの対処をすれば、返上した役員報酬は全額取り戻すことも可能と言えます。(参照:ITmedia)
自宅の資産価値は約28億円!

出典:presidenthouse.net
兼重宏行前社長の自宅にも相当な資産価値があることが分かりました。
兼重宏行前社長の自宅は、東京都目黒区の閑静な高級住宅街の一等地である青葉台に、約1560平米もの巨大な敷地を誇る豪邸です。
現時点での坪単価を調べたところ、593万0578円でした。(参照:土地代データ)
1560平米=471.9坪ですので、
471.9坪×593万=27億9千8百万円です。
購入時期は2018年ですが、この土地の人気は高く、変動率は4.98%アップしていますので、購入時よりも価値は上がっているでしょうし、今後も上がり続ける可能性は高そうです。
画像を見る限り、お隣さんのご自宅も馬鹿デカいことに驚いています。
道路上の「止まれ」の文字の横に人間を想像して置いてみてください。どれほど巨大かが分かりますよね。
ついでに比較対象を調べてみました。

出典:エーネン大阪
バスケットボールのコートの長さは28m、幅は15mの420㎡なので、バスケットボールのコートが約4つ分あるような大きさです。
まとめ
ビックモーターの兼重宏行前社長の年収について調査しました。
- 年収は3億円と推測
- 役員報酬だけで1億円か
- 自宅の資産価値は約28億円で年々右肩上がり